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★補聴器は認知症を予防できるのか? ── Target Trial Emulationという新しい研究アプローチ みみの話

★補聴器は認知症を予防できるのか? ── Target Trial Emulationという新しい研究アプローチ

はじめに:よくある患者さんの質問 「先生、補聴器をつけたら認知症の予防になるんですか?」  耳鼻咽喉科の外来で、こう聞かれたことのある医師は多いのではないでしょうか。2024年のLancet委員会報告では、難聴が認知症の最大の修正可能リスク因子と位置づけられました1。メディアでも「補聴器で認知症予防…
★がん検診で「5年生存率が劇的に改善!」は本当か?〜Lead time biasという罠〜 研究・統計の話

★がん検診で「5年生存率が劇的に改善!」は本当か?〜Lead time biasという罠〜

 以前の「シンプソンのパラドックス」の記事では、「表面に見えている数値だけを見て判断してしまいがち」というメッセージをお伝えしました。 https://www.ttoku3.com/statistics/1992  今回も、同じテーマの続きです。  がん検診の「成果」を示す数字として頻繁に使われる「…
★AirPodsで難聴セルフチェック!精度・使い方と注意点 みみの話

★AirPodsで難聴セルフチェック!精度・使い方と注意点

耳が聞こえにくいと感じたら……実はイヤホンで気づけるかもしれません 「最近、会話が聞き取りにくい」「テレビの音量が大きくなってきた」——そんな変化に気づいても、「歳のせいかな」と見過ごしてしまう方は多いのではないでしょうか。  難聴は自覚しにくく、気づいたときにはすでに進行しているケースも少なくあり…
★鼻ポリープで匂いが消える?嗅覚障害の原因と回復の最前線 はなの話

★鼻ポリープで匂いが消える?嗅覚障害の原因と回復の最前線

においが分からなくなる:見逃されがちな「嗅覚障害」のリアル 「最近、食べ物の匂いが薄くなった」「花の香りをほとんど感じない」 ——こうした変化を感じながらも「鼻づまりのせい」と放置していませんか?  慢性副鼻腔炎(ちくのう症)に鼻ポリープ(鼻茸)を伴う患者さんを対象とした調査では、87%が「嗅覚・味…
★難聴と認知症に深い関係!両耳も片耳も要注意 みみの話

★難聴と認知症に深い関係!両耳も片耳も要注意

耳の聞こえが悪くなると、認知症のリスクも上がる? 「最近、テレビの音が聞こえにくくなった」「名前を呼ばれても気づかないことが増えた」——そんな耳の聞こえの変化を、「年のせいだから仕方ない」と放置していませんか?  実は、難聴は単に「聞こえが悪い」という問題だけでなく、認知症の発症リスクを高める可能性…
★妊娠中のアセトアミノフェンと自閉症は無関係!最新の大規模研究で判明した安心情報 その他の話

★妊娠中のアセトアミノフェンと自閉症は無関係!最新の大規模研究で判明した安心情報

妊娠中の薬への不安、もう心配いりません  妊娠中に熱や痛みがある時、多くの方がアセトアミノフェン(カロナールやタイレノールなどの成分)を使用しています。  しかし、「妊娠中にアセトアミノフェンを飲むと赤ちゃんが自閉症になるかもしれない」という情報を目にして、不安に感じている方も多いのではないでしょう…
★ラーメン週3回以上で死亡リスク増?ラーメン王国山形での研究が警鐘 その他の話

★ラーメン週3回以上で死亡リスク増?ラーメン王国山形での研究が警鐘

なぜ今、ラーメンと健康の関係が注目されているのか?  日本人の国民食とも言えるラーメン。「週に何回くらい食べている?」と聞かれて、ドキッとした方もいるのではないでしょうか。  実は最近、ラーメン消費額3年連続日本一を達成した山形市の山形大学研究チームが、気になる調査結果を発表しました。  それは「ラ…
★【p値の正体:第2回】統計的有意差の罠:効果の大きさと臨床的価値を見極める 研究・統計の話

★【p値の正体:第2回】統計的有意差の罠:効果の大きさと臨床的価値を見極める

1. まだあるp値への誤解  前回は、p値が「仮説とデータのズレ」を示す指標であり、「仮説が正しい確率」ではないことを学びました。 https://www.ttoku3.com/statistics/2729  しかし、p値の誤用はそれだけではありません。今回は、米国統計学会(ASA)の6原則のうち…
★【p値の正体:第1回】p値の落とし穴:なぜ「p<0.05」だけで判断してはいけないのか 研究・統計の話

★【p値の正体:第1回】p値の落とし穴:なぜ「p<0.05」だけで判断してはいけないのか

1. p値の誤用に警鐘!ASAの声明  医学論文を読んでいると、必ず目にする「統計的に有意(p<0.05)」という言葉。  でも、このp値の意味を正しく理解していますか?  実は多くの医療従事者が、p値について誤解したまま論文を読んだり、研究結果を解釈したりしています。例えば、「p値が小さいほ…